ポリイミド系 電着塗料

カチオン型 ポリイミド系電着塗料 エレコートPI

耐熱性の優れたポリイミド皮膜を安全性の高い水溶性電着塗装法で形成することが、エレコート PI プロセスで可能になりました。
エレコートPIは、利用目的に応じて、塗装樹脂の仕様変更が可能です。また、PTFEや各種摺動材料のコンポジット電着塗料化のご相談にも応じます。

特徴

・高耐熱性、高絶縁性皮膜が均一に形成出来ます。
・塗料は80%以上の水を含んでおり、環境適応性、安全性に優れています。

用途

・各種電子デバイスの絶縁膜
・精密摺動部品
・基盤材料

 

諸特性

特性 エレコートPI-1XC 試験方法
5%重量減少温度 400 TGA,N2
引張り強度(kg/mm2) 11 JIS K7127
伸び(%) 50 JIS K7127
弾性率(kg/mm2) 250 JIS K7127
絶縁破壊電圧(V) 1000 1min(10μ)
体積抵抗率500V(Ω・CM) 10^16 ASTM D 257
表面抵抗率500V(Ω) 10^16 ASTM D 257
誘導率 1kHz、25℃ 1.8 ASTM D 150
誘電正接 1kHz、25℃ 0.002 ASTM D 150

電着例

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エレコートPIの特性に加え、放熱特性に優れたポリイミド系塗料

基本性能はエレコートPIと変わらず、放熱特性を向上させたポリイミド系塗料を開発しました。
複雑な形状のデバイス等に耐熱性、絶縁性と放熱性に優れた
薄膜で均一な精密コーティングが可能です

・耐熱性と絶縁性を維持しながら熱を光エネルギー(電磁波)として放射します。
・電着塗装法のため、どんな形状の素材にも均一な厚さでコーティング可能です。
・水性塗料(低VOC)ですので、安全性・環境適応性に優れています。

放熱特性(塗膜放射率)

試料名 平均放射率
放熱性ポリイミド
電着塗膜
81%
ブランク(エレコートPI)
標準タイプ
54%
(測定条件)装置:日本電子製FTIR型赤外線分光装置測定温度:100℃
試  料:テストピース:アルミニウム
塗膜厚さ:10μm


熱量を一定量加えた時の温度分布比較

(テストピース塗膜厚さ:10μm、熱量:2Kcal、測定装置:AVIOサーモグラフ)

放熱性ポリイミド電着塗膜
(平均温度:60℃)
ブランク(エレコートPI標準タイプ)
(平均温度:82℃)

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