導電性ガラスペースト

コングラテックPWDシリーズ -導電ガラス微粉末-

概要

NTAガラス PWシリーズは導電ガラスの微粉末です。従来、導電ガラスといえば、通常のガラスの表面にITOの様な導電性の皮膜が形成されたものですが、コングラテックPWDシリーズはこれ自体が導電性を持っております。
機能性フィラーとして、期待されています。

特性例(標準品)

項目 コンデラテック PWD-1 コンデラテック PWD-03
粒径 1.5(μ) 300(nm)
外観 黒褐色粉末
比重 3.8(g/ml)
電気伝導度 7.3×10^-3/cm(130Ωcm)
ガラス転移点 400(℃)
屈伏点 460(℃)
膨張係数 9.32×10^-6/K(温度範囲20~300℃)
硬度(ビッカース硬度) 460kg/mm2

特徴

・コングラテックPWDシリーズは導電ガラス微粉末であり、これ自体が導電性があります。機能性フィラーとして使用可能です。
・コングラテックPWDの平均粒径は1.5μ、300nmの2種類です。現在、更に微細ナノ粒子化を検討しております。
・電気伝導度は3.3×10^-2 S/cm~1×10^-7 S/cm の間で調整可能です。
・コングラテックPWDシリーズは粉末品ですが、平板形状での供給も可能です。この平板品は大変に加工性に優れています。ダイヤモンド加工、レーザー加工性の良さに加えて、ナノサイズレベルの微細パターンをFIB加工装置で量産加工が可能です。

コングラテック PST-1 -導電ガラスペースト-

概要

コングラペースト FP-1は導電性ガラス微粉末をペースト化したものです。従来、ガラスは絶縁性ですが、これ自体導電性を持つ導電ガラスを微粉末化し、さらにペースト化した製品です。
本品はスクリーン印刷、メタルマスク、ディスペンサーによる塗布が可能です。塗布後、乾燥、焼成工程を経て、導電性のガラス質の皮膜を得ることが出来ます。

特性例(規格ではありません)

ペースト特性値

項目 コングラテック PST-1
外観 黒褐色ペースト
粘度 70,000(mPa・s)
主な用途 導電体・抵抗体・面熱体
塗布方法 スクリーン印刷、ディスペンサー
硬化条件 150℃x30分
焼成条件 550℃x1時間
アニーリング条件 450℃x2時間

被膜特性値

項目 コングラテック PST-1
外観 黒褐色
比重 3.8(g/ml)
電気伝導度 7.3×10^-3 S/cm(130Ωcm)
ガラス転移点 400(℃)
屈伏点 460(℃)
膨張係数 9.32×10^-6/K(温度範囲20~300℃)
硬度(ビッカーズ硬度) 460kg/mm2

使用上の注意

・予め塗布面の、油、グリース、シリコーン等の汚れを取り除いてください。
・スクリーン印刷の場合200~300メッシュのポリエステルスクリーンで、乳剤厚8ミクロン、スキージ硬度は70が適当です。
・硬化条件は、150℃で30分が標準条件です。
・標準的な焼成条件は500℃、1時間です。焼成後450℃2時間のアニーリング処理により、優れた導電性が得られます。
・直射日光のあたらない30℃以下の冷暗所に密閉状態で保管下さい。
・危険物第四石油類第3石の溶剤を含みます。危険物第四石油類第3石として取り扱いください。

荷姿

ポリ瓶 入目 30g、100g、500g、1000g